ADHDの子供が悪口をいう意外な理由とマンガが良い理由

ぼくは今までたくさんの発達障害のある子どもと接してきました。

その中で、「難しいなー」と思うのが、悪口。

「バカ」って言うから喧嘩になる。

言わなくて良いこと言って、めぐりめぐって悪口を言われる側になってしまう。

そんな光景を何回も見てきました。

悪口を言われてしまうことは子供の自己肯定感を育てる上で避けたいこと。

特に発達障害のある子供の場合、社会性の発達がまだまだのため、

「頭で考えたことを口に出してしまう」場合が多い。

言い換えると、「口に出さないと頭で考えられない」場合が多いんです。

ここでは、口に出さなくても頭の中だけで考えられる力の育て方を

お伝えしていきます。

 

悪口を言うのはダメ。思うのはOK

まず最初に、頭の中ではどんなことを思ってもOK。

僕たちだって、「あの上司のばかやろう!」

「あいつ、口うるさいなー」なんて思うことはあるんでは!!??

それを子どもに「思うな!」というのは大間違い。

 

誰しも嫌いな人や苦手な人はいるので、

頭の中で何を思ってもOKとしましょう!

大事なのは、「言葉に出さないこと」。

 

ADHDの子供は思ったことがすぐに言葉にでてしまう!

ADHDを含む発達障害の子供は社会性がまだまだ。

思ったことを頭の中で留めておくことができません。

わかりにくいので、子供が本を読む場合を例にしましょう。

 

発達障害の子供に限らず子どもが本を読む場合、

声にだして読んでいることありませんか?

でも、だんだんと成長するにつれて、

声に出さなくても本を読むことができると思います。

 

声に出さずに読むことを「黙読」といいます。

言い換えると、黙読の力が育つまでは、

口に出さないと頭の中で考えることができません。

でも、黙読は実は口に出さないだけで

実は頭の中でちゃんと「言葉」にしてるんですね。

これは大人も同じかなと思います。

あなたも本を読むときに頭の中で声にして読んでませんか?

このように「頭の中で声にする力」が大切なんです。

専門用語を使うと、

頭の中で考える言葉は「内言」

口に出して言う言葉は「外言」

と言います。

頭の中で考える内言とコミュニケーション機能をもつ外言

ロシアの有名な心理学者ヴィコツキーはこう言っています。

ヴィゴツキー,L.S.は、人間の発話のレベルを「内言」と「外言」という2つに分類しました。

内言とは、音声を伴わない内面化された思考のための道具としての言語です。
述語中心の構造をとり、圧縮や省略が多く、単語同士が非文法的に結合しているのが、内言の特徴です。

一方、外言は、通常の音声を伴う、伝達の道具としての社会的言語のことです。
主語中心の構造をとり、文法的に整合性を持つというのが、外言の特徴です。

出典:心理学用語集 サイコタム

発達障害の子供に限らず、幼児期の子供は独り言が多い。

この独り言って、聞いている側にとっては意味が分かりません。

それは内言が言葉に出てしまっているからなんです。

ヴィゴツキーによれば、発達的には「外言から内言へ」と移行していくとされています。

内言の分化は、幼児期に始まるものの、この分化が不十分な段階では、思考に外的な発声が伴ってしまい、この不完全な内言が幼児期の独り言であると、ヴィゴツキーは考えました。

出典:心理学用語集 サイコタム

ヴィコツキーは、幼児期にこのような独り言が出てしまうのは

考える際に、言葉が口に出てしまうからと言っています。

ちょっと話題がそれますが、

ADHDの子や自閉症の子で独り言を言っているのは

発達の途中段階で必要なことなんですね。

悪口を内言に変えていく

「バカ!」や「このやろー」を頭の中で思うのはOK。

それを言葉に出さないために、

内言の力を育てていくことが大切。

内言を育てていくためには、

まず独り言を育てること。

そして、内言を黙読を通して育てていくこと。

詳しく見ていきましょう!!

ADHDの子供への療育法①:暴言は独り言で!

まずは悪口を言うときは、

独り言で、もしくは小さい声で言うように伝えていきましょう。

この時に有効な方法は、

悪口を言う方法を指定すること。

例えば、悪口を言うときは口に手を当ててみるように伝える。

もしくは、ボリューム1の声で悪口は言うといった方法が

あげられますね。

でも、こう書いていても、それを徹底することは正直難しい。

なので、おすすめは自然に内言の力を高めること。

それには、黙読がおすすめです。

ADHDの子供への療育法②:子供の黙読を育てよう。

実は本を読むとき、慣れていくと

声に出すよりも黙読のほうが読みやすいんです。

だから、本をたくさん読むことが大切。

でも本をあまり読むのが嫌いな子が多いんじゃあないでしょうか。

そんな時には漫画がおすすめです。

発達障害の子には漫画を!

漫画をおすすめするのには3つの理由があります。

1つ目は、読みやすいこと。

文字だけだと、見るだけで嫌になっちゃいますよね。

2つ目は、イメージしやすいこと。

漫画はイラストも出ているので頭の中で話の流れをイメージしやすいです。

そしてぶっちゃけ、あまり真剣に読まなくても話の流れがわかります。

なので、子供が読み始めやすいんです。

3つ目は、黙読を促してくれること

漫画には「(ノ∀`)アチャー」や「ドン!!!」といった短い言葉が

多く使われています。

これをわざわざ「(ノ∀`)アチャー」と言う必要はないですよね。

だから、黙読を促してくれるんです。

せっかく漫画を読むんだったら、いい漫画を読ませたい

漫画の中でおすすめなのは、世界の偉人とサバイバルシリーズ

世界の偉人は、大人が子供に読ませたい漫画の一つですよね。

僕も子どものころ、何十回と読み返しました。

どの偉人も漫画の中で「お前はいつか大物になる」と言われていて、

僕もそう言われてるだろうなと、勝手に考えていたことを覚えています。笑

大事なのは、いつでもそんないい本を読める環境に子どもを置いておくこと。

最初は興味を示さなくても、子供はヒマになったら何かしらしたがるもの。

そのうちに興味を示してくれます。

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あとは今小学生に人気なサバイバルシリーズ。
これは、うちの施設に通っている子どもも好きな子供多いです。

うちの子供たちに好きな子が多いことを考えると、

これも本棚にセットして自由に読めるような環境にしたいですね。

サバイバルシリーズ15巻セット【基本編】 (科学漫画サバイバルシリーズ)
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漫画を買うならセット割りを使うのがお得

上記の世界の偉人シリーズやサバイバルシリーズも漫画全巻ドットコム
で揃います。

また、電子書籍もあるのでアイパッドで読ませたい!

という場合にも良いですね。



悪口が言葉に出てしまうのは、

口に出さないと考えることができないから。

頭の中で考えられる力を漫画を通して育てていきましょう!

 

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